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国際茅葺会議 in オランダ

オランダは茅葺先進国と呼ばれている。100年前にはアムステルダム派が茅を用いた画期的なデザインを追い求め、堀口捨巳はその有様を目の当たりにし感銘を受けた。50年ほど前に開発されたクローズド工法と呼ばれる防火技術の発展と、それに伴う法整備がいち早く進んだオランダでは、多くの茅葺が新築で建てられている。そうした茅葺新興の潮流がみられる一方で、茅の生産が追いつかず9割以上を輸入に頼っているなど問題も多い。ITS(国際茅葺協会)の会議に参加し、各国の職人や研究者と親睦・議論を深め、オランダの多様な茅葺建築を見学した。日本では、茅葺と言えば伝統文化財の保存というぐらいにしか未だ浸透していないが、茅葺の可能性は過去のものではないはずだ。「茅葺」という言葉だけが環境保護のステータスとしてひとり歩きすることなく、身の回りの資源循環の一部として、茅葺の未来を描きたい。

Ryo OYAMA

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