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国際茅葺会議 in オランダ

オランダは茅葺先進国と呼ばれている。100年前にはアムステルダム派が茅を用いた画期的なデザインを追い求め、堀口捨巳はその有様を目の当たりにし感銘を受けた。現在はクローズド工法と呼ばれる防火技術が発展し、それに伴う法整備がいち早く進んだオランダでは多くの茅葺が新築で建てられている。一方で、茅の生産が追いつかず9割以上を輸入に頼っているなど問題も多い。ITS(国際茅葺協会)の会議に参加し各国の職人や研究者と議論を深め、オランダの多様な茅葺建築を見学した。日本では未だ茅葺と言えば伝統文化財の保存というぐらいにしか浸透していないが、裏を返せば議論の余地がまだ残されているともいえる。「茅葺」という言葉だけが環境保護のステータスとしてひとり歩きすることなく、身の回りの資源循環の一部として茅葺の未来を描きたい。

Ryo Oyama

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